台北は、台湾(正式名称:中華民国)の首都です。 台湾島の北部にある都市で、中国の都市ではありません。
「台湾」は島や国の名前、「台北」はその中の都市の名前です。日本でいえば「日本」と「東京」の関係に近いと考えるとわかりやすいでしょう。
この記事では、台北と台湾の違い、台北の場所、日本からの行き方、気候、主な観光スポットまで、台北旅行の前に知っておきたい基本をまとめました。
台北と台湾の違い
| 台湾 | 台北 | |
|---|---|---|
| 何の名前か | 島・国の名前(正式名称は中華民国) | 台湾北部にある都市の名前 |
| 位置づけ | 首都は台北 | 台湾の首都 |
| 広さ | 約3万6,000km²(九州とほぼ同じ) | 約272km² |
| 人口 | 約2,300万人 | 台北市で約250万人(周辺の新北市などを含む都市圏で700万人超) |
| 主な都市 | 台北、新北、桃園、台中、台南、高雄 | 12の区に分かれる |
「チャイニーズ・タイペイ」は台北のこと?
オリンピックなどの国際大会では、台湾の選手団は「チャイニーズ・タイペイ(Chinese Taipei)」という名前で参加しています。名前に「タイペイ(台北)」が入っているため紛らわしいのですが、これは台北という都市だけでなく、台湾全体を指す呼び方です。
中国との政治的な事情から、台湾を正式な国として承認している国は多くありません。日本も正式な国交はありませんが、台湾は独自の政府、選挙、通貨、パスポートを持ち、実際には独立した国として機能しています。
台北はどこにある?
台北は台湾島の北端に近い、四方を山に囲まれた台北盆地にあります。
- 日本との位置関係:沖縄の南西にあり、東京からの直線距離は約2,100km
- 緯度:北緯25度付近で、鹿児島や奄美大島よりもさらに南
- 周りの都市:台北市の周りを新北市が囲み、西には桃園国際空港がある桃園市、北東には港町の基隆市がある
盆地にあるため湿気がこもりやすく、一年を通して湿度が高いのが台北の特徴です。
台北の歴史
台北盆地は、もともと台湾の原住民族が暮らしていた土地です。17世紀以降に中国大陸の福建省などから移民が増え、今の萬華(艋舺)や大稲埕のあたりから街が発展しました。
1895年から1945年までの日本統治時代には、道路や鉄道、上下水道などの整備が進みました。今の総統府(旧台湾総督府)など、当時の建物は現在も残っています。
1949年、国共内戦に敗れた中華民国政府が台湾に移り、台北はそれ以来、政治と経済の中心であり続けています。
日本から台北への行き方
2つの空港
| 空港 | 市の中心部までのアクセス | 日本からの主な路線 |
|---|---|---|
| 台湾桃園国際空港(TPE) | 空港MRTで台北駅まで快速約35分 | 成田、羽田、関西、中部、福岡、新千歳など多数。LCCも就航 |
| 台北松山空港(TSA) | 市内にあり、MRTで中心部まで10分ほど | 羽田からの便 |
便の数が多く、LCCも選べるのは桃園国際空港です。羽田から行くなら、市内に近い松山空港が便利です。私は仕事で台湾に行くとき、羽田〜松山便をよく使っています。空港から市内までの移動時間が短いので、出張には特にありがたい路線です。
飛行時間の目安
| 出発地 | 台北までの飛行時間 |
|---|---|
| 東京(成田・羽田) | 約3時間30分〜4時間 |
| 大阪(関西) | 約3時間 |
| 福岡 | 約2時間30分 |
| 札幌(新千歳) | 約4時間〜4時間30分 |
台湾と日本の時差は1時間(台湾が1時間遅い)です。
台北の気候とベストシーズン
| 季節 | 気温の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 春(3〜5月) | 15〜25℃ | 過ごしやすい。5月下旬から梅雨 |
| 夏(6〜9月) | 30〜35℃ | 蒸し暑く、台風シーズン。スコールも多い |
| 秋(10〜11月) | 20〜25℃ | 雨が減り、いちばん過ごしやすい |
| 冬(12〜2月) | 12〜18℃ | 雨と湿った冷気で肌寒い。寒波で10℃を下回ることも |
初めての台北旅行なら、秋(10〜11月)か春(3〜4月)がおすすめです。冬の台北は思った以上に冷えるので、薄手のダウンなどを持っていきましょう。
台北の主な観光スポット
| スポット | 見どころ | 最寄り |
|---|---|---|
| 台北101 | 高さ約509mのランドマーク。展望台から市内を一望 | MRT台北101/世貿駅 |
| 国立故宮博物院 | 翠玉白菜など中国歴代王朝の宝物 | MRT士林駅からバス |
| 龍山寺 | 台北でも歴史の古い寺院。夜も参拝者が絶えない | MRT龍山寺駅 |
| 中正紀念堂 | 広大な広場と衛兵の交代式 | MRT中正紀念堂駅 |
| 士林夜市 | 台北最大級の夜市 | MRT剣潭駅 |
| 饒河街観光夜市 | 名物は胡椒餅。一本道で歩きやすい | MRT松山駅 |
| 北投温泉 | 日本統治時代から続く温泉街 | MRT新北投駅 |
台北から1時間ほどで行ける九份や十分(ランタン上げ)も、日帰りの定番です。
台北の移動手段
- MRT(地下鉄):主な観光地をほぼカバー。駅はきれいで、券売機は日本語にも対応
- バス:MRTの駅から離れた場所へ行くときに便利
- タクシー:数人で乗れば割安。深夜の移動にも使える
- YouBike:街中にあるシェアサイクル
交通系ICカードの悠遊カードを1枚持っておくと、MRTもバスもタッチだけで乗れて便利です。
旅行前に知っておきたい基本情報
- 言語:中国語(繁体字)。観光地やホテルでは英語や日本語が通じることもある
- 通貨:新台湾ドル(NT$)。夜市や屋台は現金のみのことが多い
- ビザ:日本国籍なら観光目的の90日以内の滞在は不要
- 治安:比較的良いが、夜市など人混みではスリに注意
まとめ
台北は台湾の首都で、台湾島の北部にある都市です。「台湾」は国と島の名前、「台北」はその中の都市の名前、と覚えておきましょう。
日本からは飛行機で3〜4時間、時差は1時間と気軽に行ける距離です。MRTで主な観光地を回れて、夜市やグルメ、温泉まで楽しめるので、初めての海外旅行にもおすすめの街です。
