旧暦の7月、台湾では「鬼月(グイユエ)」と呼ばれる特別な1か月を迎えます。あの世の門が開き、霊がこの世に戻ってくると考えられている期間です。
期間中は、街のお店や家の前で祭壇を用意して霊をもてなす「普渡(プードゥ)」が行われ、台湾ならではの光景が見られます。
2027年の鬼月・中元節の日程
| 行事 | 旧暦 | 2027年の日付 |
|---|---|---|
| 鬼門開(鬼月の始まり) | 7月1日 | 8月2日(月) |
| 七夕(台湾のバレンタインデー) | 7月7日 | 8月8日(日) |
| 中元節(中元普渡) | 7月15日 | 8月16日(月) |
| 鬼門関(鬼月の終わり) | 7月の最終日 | 8月31日(火) |
※参考:2026年の鬼月は8月13日〜9月10日、中元節は8月27日でした。
中元節は祝日ではありません。お店や交通機関は通常どおり動いています。
普渡とは
普渡は、この世に戻ってきた霊に食べ物や飲み物を供えて、もてなす行事です。
- 会社やお店の普渡:鬼月の期間中、お店や会社の前にテーブルを出して、お菓子や飲み物、果物、線香などを並べます。
- お寺の普渡:各地の廟では、大規模な普渡の儀式が行われます。
コンビニやスーパーでは、普渡用のお菓子やカップ麺をまとめた「普渡セット」が売り場に並びます。
旅行者が知っておきたい言い伝え・タブー
鬼月には、霊を怒らせたり、呼び寄せたりしないための言い伝えが多くあります。すべてを気にする必要はありませんが、地元の人が大切にしている習慣として知っておくと安心です。
| 言い伝え | 理由とされていること |
|---|---|
| 夜に口笛を吹かない | 霊を呼び寄せてしまうといわれる |
| 道に落ちているお金や赤い封筒を拾わない | 霊の持ち物、または「冥婚」の誘いとされることがある |
| 夜遅くに水辺で泳がない | 水の事故に遭いやすいといわれる |
| 普渡の供え物に勝手に触れない、食べない | 霊のためのお供えもの |
| 人の名前を夜に大声で呼ばない | 霊に名前を覚えられるといわれる |
| 夜に洗濯物を外に干さない | 霊が着てしまうといわれる |
特に守りたいのは、祭壇やお供えものに触れないことです。お店の前の祭壇の前で写真を撮るときも、配慮を忘れないようにしましょう。
また、鬼月は「縁起が悪い時期」と考える人もいて、引っ越しや結婚、大きな買い物を避ける人がいます。旅行者の観光には特に影響はありません。
基隆の「鶏籠中元祭」
台湾北部の港町・基隆(キールン)で行われる「鶏籠中元祭」は、1855年から続く伝統行事で、台湾の国の重要民俗に指定されています。鬼月の1か月間を通して行事が行われます。
いちばんの見どころ「放水灯」
中元節の前日(旧暦7月14日)の夜には、灯籠を載せた山車などが街を練り歩く遶境(パレード)が行われ、深夜に海へ灯籠を流す「放水灯」が行われます。水の中の霊に、普渡の案内をするための儀式とされています。
| 年 | 放水灯・遶境 | 中元普度 |
|---|---|---|
| 2026年(参考) | 8月26日(遶境19:00、放水灯23:00) | 8月27日 |
| 2027年 | 旧暦7月14日=8月15日(日)の予定 | 旧暦7月15日=8月16日(月) |
2027年の詳しい時間やシャトルバスなどは、基隆市の公式発表を確認してください。放水灯は深夜に行われるので、台北に戻る場合は交通手段をあらかじめ考えておきましょう。
よくある質問
2027年の鬼月はいつですか?
2027年8月2日(月)〜8月31日(火)です。中元節は8月16日(月)です。
鬼月に台湾旅行をしても大丈夫ですか?
問題ありません。お店や交通機関は通常どおりで、普渡の祭壇など台湾ならではの文化を見られる時期でもあります。祭壇やお供えものに触れないなど、地元の習慣を尊重しましょう。
中元節は祝日ですか?
祝日ではありません。
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まとめ
台湾の鬼月は、旧暦7月の1か月間、霊をもてなす普渡が行われる時期です。2027年は8月2日〜31日で、中元節は8月16日です。言い伝えを知っておき、お供えものには触れないよう気をつけながら、基隆の中元祭など台湾ならではの行事を見に行ってみてください。