猴硐猫村ガイド|行き方・猫と過ごすマナー・十分と九份の回り方まで解説

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猴硐猫村ガイド|行き方・猫と過ごすマナー・十分と九份の回り方まで解説

猴硐(ホウトン)は、新北市瑞芳区にある小さな山あいの町です。
「台湾の猫村」として海外でも知られ、九份や十分とあわせて訪れる人が多いエリアです。

この記事では、猴硐の行き方、猫村の歩き方とマナー、炭鉱の歴史スポット、十分・九份と組み合わせたモデルコースをまとめます。
猫の数が近年大きく変わっている点も、報道をもとに整理しました。

目次

猴硐(ホウトン)猫村とは?

炭鉱の町としての歴史

猴硐は、かつて台湾有数の炭鉱の町でした。

  • 1920年に猴硐駅が開業し、石炭の積み出し拠点になりました
  • 1934年、実業家の李建興が「瑞三鉱業」を創設しました
  • 石炭の産出量は1970年代にピークを迎えました
  • 1990年に採掘が終わり、町は静かになりました

駅前に残る大きな選炭場跡や運炭橋は、この時代の名残です。

「猫村」として知られるようになった経緯

炭鉱が閉じたあと、町には多くの猫が暮らしていました。
2008年前後、猫の写真家・簡佩玲さんがこの町を訪れ、猫の多さに驚きます。
彼女がブログや書籍で紹介したことが、猫村として知られるきっかけになりました。

報道によると、2010年1月ごろの訪問者は500人程度でした。
その後、SNSやテレビで話題が広がり、国内外から観光客が訪れる町になりました。

年主な出来事
1920年猴硐駅開業、選炭場(整煤廠)が稼働
1934年瑞三鉱業が創設される
1970年代石炭産出のピーク
1990年採掘終了
2008年前後写真家の紹介で猫村として注目される
2022年選炭場の修復工事が完了
2021年「猴硐貓公所(猫事務所)」が設立される
2026年2月台湾防止虐待動物協会が猴硐貓公所の運営を開始

猫の数は減っている:訪問前に知っておきたい現状

猫村を訪ねる前に、知っておきたい事実があります。
猫の数は近年、大きく減っています。

  • 台湾メディアの報道では、2024年4月時点で約172匹とされていました
  • 2025〜2026年には30匹未満まで減ったと報じられています
  • かつては200〜300匹いたとする報道もあります

減少の理由として、次の点が挙げられています。

  • 不妊・去勢手術(TNR)の推進
  • 猫の高齢化
  • 観光客がおやつを与えすぎたことによる健康への影響

つまり「どこを見ても猫だらけ」という昔のイメージとは違う可能性があります。
猫に会えるかどうかは、時間帯や天気にも左右されます。
「猫と炭鉱の歴史の両方を見に行く町」と考えておくと、がっかりしにくいでしょう。

2026年2月1日からは、新北市の動物保護防疫処が委託した団体(台湾防止虐待動物協会)が「猴硐貓公所」を運営しています。
保護・譲渡・啓発活動の拠点として、猫が暮らしやすい環境づくりが進められています。

猴硐への行き方

台北から台鉄(区間車)で猴硐駅へ

猴硐へは、台湾鉄道(台鉄)を使うのが基本です。
猴硐駅は宜蘭線の駅で、瑞芳駅の隣にあります。

項目目安
出発駅台北駅
路線台鉄 宜蘭線方面の区間車
下車駅猴硐駅(瑞芳駅の1つ先)
所要時間約50分〜1時間
支払い切符または悠遊カード
駅から猫村駅を出てすぐ
  • すべての列車が猴硐駅に停まるわけではありません
  • 自強号などの優等列車は猴硐を通過する便が多いため、区間車を選ぶのが確実です(停車駅は台鉄の時刻表で確認してください)
  • 猴硐に停まらない列車に乗った場合は、瑞芳駅で区間車に乗り換えます

運賃は、台鉄が2025年6月に運賃改定を行っています。
古いブログの金額は改定前のことがあるため、台鉄の公式サイトか駅の券売機で最新の金額を確認してください。

切符の買い方は「台湾鉄道の切符の買い方」で、交通系ICカードについては「悠遊カードの買い方」で詳しく解説しています。

瑞芳駅・平渓線・九份との位置関係

猴硐は、新北市の人気観光地のちょうど間にあります。
位置関係を押さえておくと、1日の計画が立てやすくなります。

行き先起点となる駅・交通ポイント
猴硐猴硐駅(瑞芳の隣)区間車で台北から直通も可
十分瑞芳駅から平渓線平渓線の起点は瑞芳駅(八堵方面からの直通便もあり)
九份瑞芳駅からバス・タクシー山の上の町なので駅はない
基隆台鉄で八堵乗り換えなど夕食に夜市を組み合わせやすい

瑞芳駅が「ハブ」になると考えるとわかりやすいです。
九份へのバスやタクシーについては「九份への行き方」をご覧ください。

平渓線の運行状況に注意

平渓線は、2025年10月の大雨で路盤の流失や斜面の崩落が起き、長期間の運休が続きました。
運休中は瑞芳〜菁桐間で代替バスが運行されていましたが、2026年1月31日に全線で運転を再開し、代替バスも終了しています。

ただし平渓線は大雨の影響を受けやすく、2026年9月4日にも豪雨で三貂嶺〜菁桐間が一時運転を見合わせました。
出発前に台鉄の公式サイトで運行状況を必ず確認してください。
猴硐駅は平渓線ではなく宜蘭線の駅なので、平渓線の運休そのものの影響は受けません。

猫村の歩き方

駅の跨線橋(猫橋)で反対側へ

猴硐駅は、線路をはさんで2つのエリアに分かれています。

エリア主な見どころ
駅の山側(猫村側)猫の住む集落、カフェや雑貨店、猫のオブジェ
駅の川側(炭鉱側)選炭場跡、運炭橋、煤礦博物園区

猫村へは、駅にある猫のデザインの跨線橋(通称・猫橋)を渡って向かいます。
集落は坂道と階段が多いので、歩きやすい靴がおすすめです。

猫と過ごすマナー:5つのルール

猴硐貓公所などは、猫に優しい猫村のための「友善貓咪5守則」を呼びかけています。

ルール内容
① 飼ったら捨てない猫を飼うなら最後まで責任を持つ。猫村に猫を捨てない
② マイクロチップ・不妊手術・ワクチン飼い猫にはこの3つを済ませる
③ 大声を出さない・追いかけない猫を驚かせない。運営団体は無理に触る・抱き上げることも控えるよう呼びかけている
④ ゴミを捨てないゴミは持ち帰る
⑤ 勝手にエサを与えないボランティアが毎朝決まった時間に給餌している(報道では朝7時ごろ)

特に大切なのは「エサを与えない」ことです。
報道では、観光客が与えたおやつの食べ過ぎが猫の腎臓に負担をかけた可能性も指摘されています。
「猫用のおやつを持っていけば喜ばれる」と考えず、手ぶらで訪ねましょう。

撮影については、次の点を心がけると安心です。

  • 寝ている猫を起こしてまで撮らない
  • 至近距離でのフラッシュは避ける(猫が驚くため)
  • 猫を抱き上げたり、ポーズを取らせたりしない
  • 民家の敷地には入らない

フラッシュについては公式の5ルールには明記されていません。
ただ、猫を驚かせない配慮として控えるのが無難です。

猴硐貓公所(猫事務所)

猴硐貓公所は、猫の医療ステーション兼譲渡センターです。
住所は新北市瑞芳区柴寮路70号と報じられています。

  • 屋根には大きな猫の立体オブジェがあります
  • 外壁の案内板は中国語・英語・日本語・韓国語の4言語に対応しています
  • 夜はライトアップされ、町のランドマークになっています

開館時間は公式な情報を確認できませんでした。
訪問前に新北市の観光サイトなどで確認してください。

炭鉱の歴史スポット

猴硐は猫だけの町ではありません。
駅の川側には、炭鉱時代の遺構がまとまって残っています。

猴硐煤礦博物園区

猴硐煤礦博物園区は、炭鉱の町の暮らしと産業遺産を伝えるエリアです。
所在地は新北市瑞芳区柴寮路36-2号で、猴硐駅の目の前にあります。

園区に含まれる主な見どころは次のとおりです。

スポット概要
瑞三鉱業選炭場(整煤廠)跡1920年に稼働、1990年に役目を終えた大型施設
運炭橋石炭を対岸から運んだ橋
日本神社跡日本統治時代の神社の跡
金字碑古道周辺に残る古道
猴硐駅石炭積み出しの拠点だった駅

選炭場跡の修復と公開

選炭場跡は、新北市と文化部(日本の文化庁に相当)が協力し、2019年に修復工事が始まりました。
工事は約3年かかり、2022年に完了しています。

開放時間や入場料、坑道体験の有無は、今回の調査では公式情報を確認できませんでした。
訪問前に園区の電話(02-2497-4168)や新北市の観光サイトで確認してください。

十分・九份と組み合わせたモデルコース(1日)

猴硐は滞在1〜2時間ほどで回れる小さな町です(滞在時間は目安です)。
十分・九份と組み合わせると、充実した1日になります。

モデルコース:猴硐 → 十分 → 九份

時間帯行程ポイント
朝台北駅 → 区間車で猴硐駅猫は朝のほうが活動的といわれる
午前猫村と選炭場跡を散策1〜2時間が目安
昼前猴硐 → 瑞芳 → 平渓線で十分平渓線の運行状況を事前に確認
午後十分で天灯上げ・十分瀑布詳しくは十分観光ガイドへ
夕方十分 → 瑞芳 → バスで九份夕暮れの九份を楽しむ
夜九份 → 台北へ戻る帰りのバスは混雑しやすい

十分の見どころは「十分観光ガイド」にまとめています。

アレンジ案

  • 基隆で夜市を楽しむ:九份のかわりに夕方から基隆へ。「基隆廟口夜市ガイド」も参考にしてください
  • 海岸線と組み合わせる:別日に北海岸へ行くなら「野柳地質公園観光ガイド」もどうぞ
  • 猫村だけをゆっくり:台北から半日で往復するのも十分可能です

雨の日・混雑の注意

雨の日

  • 猴硐は山あいの町で、雨の日が多い地域です
  • 階段や坂道が滑りやすくなるので注意しましょう
  • 雨の日は猫が軒下などに隠れ、見つけにくくなります
  • 折りたたみ傘と替えの靴下があると安心です

天気が崩れそうな日は、台北市内の屋内スポットに切り替えるのも一案です。
「台北の雨の日の観光スポット」で候補を紹介しています。

混雑

  • 週末や連休は、台北からの日帰り客で区間車が混みやすくなります
  • 九份行きのバスも、夕方は特に混雑します
  • 猫の写真を撮るときは、通路をふさがないよう配慮しましょう

よくある質問(FAQ)

Q1. 猴硐には今も猫がいますか?

はい、います。
ただし報道によると、数は2024年の約172匹から、2025〜2026年には30匹未満に減っています。
必ず会えるとは限らない点を理解して訪ねましょう。

Q2. 台北から猴硐まではどれくらいかかりますか?

台鉄の区間車で約50分〜1時間が目安です。
猴硐に停まらない列車もあるので、時刻表で停車駅を確認してください。

Q3. 猫におやつをあげてもいいですか?

いいえ、勝手に与えるのはやめましょう。
ボランティアが決まった時間と場所で給餌しています。
おやつの与えすぎは、猫の健康を損なうおそれがあります。

Q4. 悠遊カードで猴硐駅まで行けますか?

台鉄の区間車は悠遊カードで乗車できます。
改札でタッチするだけなので、切符を買う手間が省けます。

Q5. 猴硐・十分・九份を1日で回れますか?

回れます。
ただし平渓線の運行状況とバスの混雑次第で、時間が押しやすくなります。
朝早めに出発するのがおすすめです。

Q6. 猫アレルギーでも楽しめますか?

駅の川側には選炭場跡など炭鉱の遺構があり、猫に近づかなくても楽しめます。
ただし体質には個人差があるので、薬の準備など無理のない範囲で計画してください。

まとめ

猴硐は、炭鉱の歴史と猫が共存する小さな町です。
ポイントをおさらいします。

  • 台北から台鉄の区間車で約50分〜1時間。瑞芳駅の隣の猴硐駅で下車
  • 猫の数は近年大きく減っている。会えない可能性も想定しておく
  • エサを与えない・大声を出さない・追いかけない・ゴミを捨てないなど、5つのルールを守る
  • 駅の川側には選炭場跡など、炭鉱の遺構が残る
  • 瑞芳駅をハブに、十分・九份と組み合わせると効率よく回れる
  • 料金や施設の開放時間、平渓線の運行状況は出発前に公式情報で確認する

台湾北部のほかの見どころは「台湾の観光名所完全ガイド」でまとめて紹介しています。

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