台湾の% Arabica(アラビカ)完全ガイド【2026年最新】台北2店舗の特徴・メニュー・料金・アクセスまで徹底解説

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台湾の% Arabica(アラビカ)とは?まず全体像を理解しよう

京都の路地裏でひそかに生まれ、世界中のコーヒー愛好家が聖地巡礼のように訪れる存在へと成長した「% Arabica(パーセント・アラビカ)」。白を基調とした極限まで削ぎ落とされたミニマリストデザイン、大型のエスプレッソマシンとバリスタが作り出す一杯の美しさ、そして「See the World Through Coffee(コーヒーを通じて世界を見よう)」という哲学的なブランドメッセージ。これらはすべて、世界24カ国以上・236店舗(2025年8月時点)を擁するスペシャルティコーヒーチェーンの代名詞となりました。

% Arabicaは2013年に香港で最初の店舗をオープンし、2025年6月時点では世界236店舗まで成長しています。日本では京都・東山のフラッグシップ店が世界中からの旅行者を引きつける「カルトな人気コーヒーショップ」として広く知られており、嵐山の渡月橋脇の店舗とともに「京都必訪カフェ」の定番として定着しています。

そんな% Arabicaが台湾に上陸したのは2022年8月のことです。台北・信義区の象山(ゾウシャン)登山口付近に台湾第1号店をオープンし、開幕初日から「4〜5時間待ち」と報じられるほどの熱狂的な行列ができました。そして2024年8月には台湾初の「Roastery(ローステリー・烘豆坊)」を備えた中山旗艦店が台北・中山区にオープン。2025年以降は台中へのポップアップ展開も話題となり、台湾のコーヒーシーンに欠かせないブランドとして定着しています。

この記事では2026年3月時点の最新情報をもとに、% Arabicaの誕生の背景・ブランドの哲学・台湾2店舗それぞれの魅力・メニューと料金・アクセス方法・旅行者向けの楽しみ方まで、すべてをお伝えします。

創業者Kenneth Shojiの半生と% Arabica誕生の物語

% Arabicaのストーリーは、一人の人間の人生の転換点から始まります。創業者の東海林克範(Kenneth Shoji)氏は日系アメリカ人で、コーヒーのプロでも建築家でも起業家でもなく、もともとはまったく異なる業界で働いていました。2011年の東北大震災で福島県にあった自宅が壊滅的な被害を受け、香港へ移住。移住後にコーヒービジネスを始めることを決意し、ハワイへ渡ってコーヒー農園を購入した後、2013年に香港で% Arabicaの第1号店をオープンしました。

コーヒーの世界に足を踏み入れたKenneth氏がまず向き合ったのは、コーヒーの「源流」でした。農園を自ら所有し、コーヒー豆がどのように育ち・収穫され・処理されるかをすべて自分の目と手で確認することから始めました。さらにKenneth氏は日本のコーヒー焙煎機メーカーのエクスポーターとして活動し、世界中のロースターに機器を届けながら、各地のコーヒー文化と品質の違いを直接体感していきました。この「コーヒーを通じて世界を見る」という体験の積み重ねが、後のブランドメッセージ「See the World Through Coffee」に直結しています。

2014年には京都・東山地区の歴史的な石畳の路地に世界旗艦店をオープン。これが大きな転換点となり、% Arabicaを「日本を代表するカルトなコーヒーショップ」として世界に知らしめました。白壁・石畳・紅葉・バリスタが丁寧に淹れる一杯という組み合わせは、SNSが発達した現代において完璧な「映え体験」を生み出し、京都を訪れる旅行者の必訪スポットとして急速に広まりました。

% Arabicaのブランド名における「%」という記号は、化学式や数学における「パーセント」以上の意味を持ちます。これはコーヒーが「100%以上の可能性」を秘めているという考え方を表し、コーヒーを単なる飲み物ではなく「世界を理解する窓」として捉えるKenneth氏の哲学を体現しています。

% Arabicaのブランド哲学:「See the World Through Coffee」の意味

% Arabicaのすべての店舗に共通するのが、「See the World Through Coffee」というブランドメッセージです。このメッセージは、単に「おいしいコーヒーを飲もう」という意味ではありません。コーヒーを通じて産地・文化・人・自然とつながることで、世界をより深く理解できるという哲学です。

その哲学が最も具体的に表れているのが、世界各店舗の内装デザインです。% Arabicaはブランドのミニマリストな白を基調としながら、各店舗の立地・文化・歴史を反映した独自の設計を採用しています。京都東山店では石畳と竹林、ドバイ店ではアラビア建築のアーチ、バンコクの旗艦店では熱帯植物の緑、そして台北中山店では台湾の古い氷菓子屋(冰果室)にインスピレーションを得た緑のタイルが採用されています。同じ白いカウンターとマシンを持ちながら、それぞれの地域のDNAを吸収した「世界で1つしかない空間」を作り出すことで、コーヒーが生まれる世界の多様性を体感させてくれます。

コーヒー豆へのアプローチも一貫しています。% ArabicaはKenneth氏がハワイに所有するコーヒー農園を起点に、エチオピア・コロンビア・インドネシアなど世界各地の厳選農園との直接取引を重視しています。各店舗で使われる豆の産地情報はメニューに明示されており、一杯のコーヒーを通じてその豆が育った土地・人・文化を想像できるよう設計されています。

% Arabicaの世界展開と台湾進出の背景

% Arabicaは2013年の香港第1号店以来、急速に世界展開を進め、2025年8月時点でアメリカ・カナダ・英国・フランス・日本・シンガポール・タイ・UAE・カタール・モロッコなど世界24カ国以上で236店舗を展開しています。最大の海外プレゼンスを持つのは中国本土で、88店舗を運営しています。

台湾への進出は2022年8月で、台北の象山(Elephant Mountain)の麓への出店が最初でした。当時、% Arabicaの世界120番目の店舗として台湾に上陸。台湾のコーヒー文化はルイーザコーヒーやcama cafeなどのローカルチェーンが市場を牽引し、スペシャルティコーヒーへの関心も高まっていた背景があり、京都でのブームを知る台湾の若者・コーヒーファン・日本文化愛好者が一斉に注目しました。

開幕日の行列は「4〜5時間待ち」という報告が複数メディアで報じられるほどのフィーバーぶりで、台湾に% Arabicaが根付く土壌の深さを示しました。2024年には台湾2号店として中山旗艦店がオープンし、さらに2025年には台中でのポップアップ展開も話題となりました。ブランド側は台北以外への展開も視野に入れていることを公言しており、台湾コーヒーシーンにおける% Arabicaの存在感は今後さらに高まることが予想されます。

台湾1号店:% Arabica台北象山店(信義区)

台北を象徴する登山口に立つ白い建物

% Arabicaの台湾第1号店「% Arabica Taipei Elephant Mountain(台北象山店)」は、台北MRT信義線・象山駅の出口から徒歩数分、象山(ゾウシャン)登山道の入口付近に位置しています。白い外壁に大きく「%」のロゴが描かれたシンプルな建物は、象山へ向かう旅行者の視線を自然と引き寄せます。

象山は標高183mの低山で、山頂からは台北101を中心とした台北の摩天楼が一望できる人気のハイキングスポットです。「象山ハイキング+% Arabicaでコーヒー」という組み合わせは、台北旅行者の定番コースとして多くの旅行ブログやSNSで紹介されています。ハイキングを終えた汗だくの状態でアイスラテを受け取る体験は、台湾の空気と体験そのものが一杯のコーヒーに凝縮されるような感覚をもたらします。

象山店の空間・特徴

象山店は比較的コンパクトな空間で、テイクアウト中心の設計です。店内には一列のベンチ席が設けられていますが、長時間のイートインには向きません。それよりも、コーヒーを片手に象山の自然の中で楽しむスタイルが本来の使い方に近いでしょう。

店内の内装は台湾の「紅磚(レンガ)」要素を取り入れた設計です。台湾象山店は台湾特有の紅磚壁の要素を加えながら、ブランドの白い極簡デザインと台湾らしい要素が融合した空間になっています。象山店は% Arabicaの特徴である木目調のエスプレッソマシン・白いカウンターが際立つシンプルな構成で、開業当時から店内に焙煎室も設けられ、コーヒーの鮮度への姿勢が小さな空間の中にも貫かれています。

象山店でのメニューと料金

メニューはエスプレッソベースのドリンクが中心で、全品英語表記という点が特徴的です。コーヒーのサイズは8oz(小)・12oz(中)・16oz(大)の3サイズで展開されており、最小の8ozのエスプレッソは蓋なしで、イタリア式の飲み方に倣って直接口をつけて飲むスタイルです。

代表的なメニューと料金の目安は以下の通りです。エスプレッソ(8oz)が100元(約500円)、アイスコーヒーラテ(12oz)が185元(約925円)前後です。定番ラテのほかに「京都ラテ(Kyoto Latte)」はコンデンスミルク(煉乳)を加えたまろやかで甘みのある一杯で、濃縮コーヒーと煉乳を組み合わせたもので、甘みがあり口当たりが滑らかで、コーヒーの風味もしっかり感じられると評判です。「スペインラテ(Spanish Latte)」も煉乳系の甘みある一杯で、特に甘いものが好きな方に人気があります。ノンカフェインの選択肢として「抹茶ラテ」、爽やかな「レモンソーダ」も揃っています。

全体的な価格帯はルイーザコーヒー・cama cafeより高く、スターバックスと同程度かそれ以上の設定です。象山店を初めて訪れた際に「コーヒーのクオリティに対して価格が割高」と感じる旅行者もいる一方、「ブランド体験・空間・バリスタの技術全体を含めた価格として納得できる」という声も多くあります。台湾でのスペシャルティコーヒー専門店として適正な水準といえます。

台湾2号店:% Arabica Taipei Roastery 中山旗艦店(中山区)

台湾初のRoastery(烘豆坊)が中山に誕生

2024年8月7日、台湾2号店「% Arabica Taipei Roastery(中山旗艦店)」が台北・中山区の心中山線形公園(しんちゅうざんリニアパーク)沿いにオープンしました。日本設計チームno.10が手がけた純白の2階建て建物は、大きなガラス窓と緑のタイルが特徴的で、中山・双連エリアのランドマークとして存在感を放っています。世界の% Arabica店舗の中でも最も「緑」を多用した店舗といわれます。

この店舗が象山店と決定的に異なるのが「Roastery」の機能を持つことです。1階の落地窓の内側には、ドイツから原装輸入した重量22kgの大型焙煎機(PROBAT)が設置されており、店内で使用するコーヒー豆をすべてここで焙煎しています。ガラス越しに焙煎のプロセスを見ながらコーヒーを飲むという体験は、世界中の% ArabicaのRoastery店舗にしか存在しない特別なものです。

冰果室と青銅器から生まれたデザイン

中山旗艦店の内装は台湾の文化的背景から生まれています。設計を担当した日本のデザインチームno.10の設計者・Nao Kameda氏は「台湾の古い建物が持つ地域の魅力を反映するため、1階に厨房カウンターと焙煎室、2階を顧客の休憩スペースとし、内装には台湾の廟(廟)に使われる青銅器の弧をイメージした円弧状のタイル角処理と、台湾の古い氷菓子屋(冰果室)の壁面タイルをモチーフにした緑色タイルを使用した」と語っています。

1・2階をつなぐ階段には「%」の形をした吊り照明が連続して設置されており、空間を垂直方向に繋ぐ視覚的なアクセントとなっています。1階の緑の床タイルと白いカウンターが組み合わさった空間は、懐かしさとモダンが同居するユニークな雰囲気を醸し出しています。2階は白いタイルを基調とした明るい内用スペースで、窓の外に広がる中山線形公園の緑を眺めながらゆっくりとコーヒーを楽しめます。

中山店のメニュー・サービス・アクセス

中山旗艦店は象山店の基本メニューに加えて、Roasteryならではの特別サービスを提供しています。季節ごとに厳選した9種類のコーヒー豆を、好みに応じてカスタマイズしながら現場焙煎(現買現烘)するサービスが利用でき、焙煎したてのコーヒー豆をそのまま購入して持ち帰ることもできます。自宅でのハンドドリップ用にコーヒー豆を買い求める台湾人・旅行者が多く訪れます。

中山店の価格帯は象山店と同水準で、ドリンクは100〜200元(約500〜1,000円)程度が目安です。コーヒーラテ・スペインラテ・京都ラテなど定番メニューに加え、期間限定メニューとして柑橘系コーヒーソーダ(通檸氣泡咖啡)なども登場します。また夏季には店内にソフトクリームマシンを設置し、コーヒーと抹茶のツインソフトクリームも提供されています。なお中山店には内用スペースがあるため、混雑時は1人あたり60分の時間制限が設けられています。

アクセスは台北市中山区中山北路二段50巷45号(心中山線形公園のそば)で、台北MRT中山駅または双連駅から徒歩5〜7分です。営業時間は平日10:30〜20:30、休日11:00〜21:00です。

台中へのポップアップ展開:台湾3号店は台中に?

2025年秋以降、台中市北屯区の新築高級マンション「永尚謙玥(ヨンシャンチェンユエ)」の接待センター隣に、% Arabicaのロゴ「%」を掲げた純白の独棟建物が登場し、コーヒーファンの間で大きな話題となりました。台中のコーヒーシーンに待望の% Arabica上陸か、と期待が膨らんだこの動きは、建設会社と% Arabicaが連携した期間限定のポップアップ形式の可能性が高いとも報じられており、正式店舗かどうかについてブランド側の公式発表は出ていません。

ただし台中へのポップアップ展開は、台湾での% Arabicaの成功をベースに台北以外の都市への本格展開に向けた動きとも解釈でき、ブランド側も「台北以外への出店を視野に入れている」と示唆しています。台湾在住・台中在住のコーヒー好きにとっては、今後の動向から目が離せない状況です。

% Arabicaのメリットグッズとお土産

% Arabicaの店舗では、コーヒー豆・グッズ類が販売されています。グッズ類はブランドの白・ミニマルデザインを反映したもので、タンブラー・傘・スプーン・トートバッグ・バックパックなど各種アイテムが揃っています。価格帯は傘が220元程度から、タンブラーは数百〜1,000元程度、バックパックは4,000元超のプレミアム価格帯まで幅広くあります。

日本から「京都に行くたびに% Arabicaグッズを買っていた」というファンにとって、台湾でも同じブランドのグッズが手に入ること自体が嬉しい体験です。台湾限定パッケージのコーヒー豆やグッズが販売されることもあり、日本の店舗とは異なる台湾ならではの体験を記念した買い物ができます。コーヒー豆の焙煎サービス(中山店のみ)を利用して台湾産または産地直送の豆を購入するのは、コーヒー好きへの台湾みやげとして特別な一品になります。

% Arabicaと台湾の他カフェチェーンとの比較

台湾のカフェシーンにおいて% Arabicaはどのような立ち位置にいるのか、他のチェーンとの比較で整理しておきましょう。

価格面では% Arabicaが台湾のカフェチェーンの中で最も高い水準にあります。ラテ類で150〜185元以上となり、ルイーザコーヒー(75〜95元)・cama cafe(75〜100元)・CAFE!N(80〜100元)の1.5〜2倍程度です。スターバックスとほぼ同水準か、商品によってはそれ以上になります。

ただし「価格以上の体験」という観点では他のチェーンには代替できないものがあります。世界旗艦店と同一ブランド・同一品質で統一された豆の調達、各店舗での現地焙煎(特に中山Roastery)、完璧に磨かれたバリスタの技術、そして「世界のどこかにある% Arabicaと同じ体験」ができるというブランドのグローバルな価値は、% Arabicaだけが提供できる唯一無二のものです。

「作業したい・長時間過ごしたい」ならルイーザコーヒー、「コスパ重視でスペシャルティコーヒーを飲みたい」ならCAFE!Nやcama cafe、「台湾でしか体験できない世界水準のコーヒー体験を求めたい」なら% Arabica、という使い分けが自然です。

旅行者向け:% Arabicaを台北観光とどう組み合わせるか

台北旅行で% Arabicaを最大限に楽しむためのおすすめの組み合わせを提案します。

象山店については、MRT象山駅を降りてから象山ハイキング(往復約1〜1.5時間、難易度は低い)を先に済ませ、下山後に% Arabicaで一杯飲むというルートが定番です。台北101を真正面に見渡せる山頂からの絶景と、下山後の冷たいアイスラテという組み合わせは、台北旅行のハイライトになります。台北101や四四南村(ヴィレッジ・ヴァンガードが入るエリア)・信義エリアの散策とも組み合わせやすい立地です。

中山旗艦店については、MRT中山駅・双連駅の商圏散策との組み合わせが理想的です。心中山線形公園沿いを散歩しながら店舗を外から眺め、公園のベンチで購入したコーヒーを飲むというスタイルは台湾ローカルの日常に近い体験です。迪化街(ディーホワジエ)・中山北路の骨董街・赤峰街(チーフォンジエ)のヴィンテージショップ巡りと合わせた半日コースは、台北の文化の奥行きを感じながら最後に% Arabicaでまとめられる充実したプランです。

まとめ:台湾の% Arabicaは「コーヒーを通じた世界体験」の入口

台湾における% Arabicaは、2022年の台北象山店オープンから2024年の中山Roastery旗艦店、そして2025年以降の台中展開と、着実に台湾コーヒーシーンでの存在感を高め続けています。世界24カ国以上に236店舗を展開するグローバルブランドが、台湾の地域文化・建築素材・台湾人が愛するノスタルジックなデザインをていねいに織り込んだ空間を作っていることは、「See the World Through Coffee」という哲学が単なるスローガンではないことを証明しています。

台北を訪れたなら、象山でハイキングを終えた体に一杯の冷たいラテを注ぐ体験と、中山の古い氷菓子屋をオマージュした緑のタイル空間で焙煎機を眺めながら飲む体験、どちらも試してみてください。二つの% Arabicaはそれぞれ違う表情を持ち、合わせることで台湾という場所と% Arabicaというブランドの両方を、より深く味わえるはずです。

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