台湾のバス乗り方ガイド【初心者向け】路線の調べ方・支払い方法・注意点まで完全解説
台湾旅行でMRT(地下鉄)と並んでよく使われる交通手段がバスです。
MRTが通っていないエリアや観光スポットへのアクセス、夜市・地元グルメへの移動など、バスを使いこなすことで旅の自由度が大幅に広がります。
しかし「台湾のバスは乗り方が独特で難しい」という印象を持っている方も多く、初めての台湾旅行では敬遠してしまう方も少なくありません。
この記事では、毎月台湾に出張している筆者が、台湾のバスの乗り方を初心者向けに徹底解説します。
前払い・後払いの見分け方から、悠遊カードの使い方・路線の調べ方・降車ボタンの押し方まで、この記事を読めば初めてでも安心してバスに乗れるようになります。
台湾のバスの基本的な特徴
日本のバスとは異なる点がいくつかあります。
事前に把握しておくことで、乗車時の戸惑いをなくすことができます。
- 前払い・後払いの2種類がある:路線によって乗車時に払う「前払い」と降車時に払う「後払い」があり、これが初心者が最も混乱するポイント
- 乗車ボタン・降車ボタンがある:停留所が近づいたら降車ボタンを押して運転手に知らせる必要がある
- バス停の表示は繁体字(中国語)が基本:一部に英語表記もあるが、主要路線以外は中国語のみのケースもある
- 悠遊カードが使える:現金払いより手軽で、路線によっては割引が適用される
- 時刻表がない路線も多い:日本のような正確な時刻表がなく、一定間隔で来ることが多い
- 運転が荒い場合がある:日本に比べて急発進・急ブレーキが多い印象。乗車中はつり革や手すりをしっかりつかむこと
これらの特徴を把握したうえで、以下の乗り方を順番に確認しましょう。
台湾バスの乗り方【ステップ別完全解説】
Step 1. 乗りたいバスの路線を調べる
台湾のバスは路線番号で管理されており、行き先と路線番号を事前に調べてからバス停に向かうのが基本です。
路線の調べ方として最も便利なのはGoogleマップです。
出発地と目的地を入力して「交通機関」を選択すると、バスの路線番号・バス停の場所・所要時間が表示されます。
日本のGoogleマップと同じ操作感で使えるため、台湾のバスが初めての方でも問題なく使いこなせます。
また台湾現地では「台北バス動態システム(公運通、Bus+)」というアプリも便利です。
バスのリアルタイムの位置情報を確認できるため、あとどのくらいでバスが来るかが一目でわかります。
Step 2. バス停を確認する
Googleマップで確認したバス停に向かいます。
台湾のバス停には停車するバスの路線番号・行き先・おおよその本数が表示されています。
バス停には複数の路線が停まることが多いため、乗りたい路線番号を事前にメモしておくか、スマートフォンの画面を見ながら確認しましょう。
バス停の柱に書かれている路線番号のリストを確認し、自分が乗りたい路線番号があるかどうかを確認してください。
Step 3. バスが来たら乗車する(手を挙げるサインが必要な場合がある)
台湾のバスは、バス停に乗客がいてもそのまま通過してしまうことがあります。
特に利用者が少ない路線では乗りたいバスが近づいたら手を挙げて乗車の意思を示す必要があります。
これは日本にはない習慣のため、初めての方は特に注意してください。
主要路線・台北市内の幹線バスでは停まってくれることがほとんどですが、念のため手を挙げる習慣をつけておくと安心です。
Step 4. 前払いか後払いかを確認して乗車する
台湾のバスで最も初心者が戸惑うのが「前払い」と「後払い」の2種類があることです。
乗り方を間違えると支払いができないまま乗り過ごしてしまう原因になるため、必ず確認してから乗車してください。
前払い(上車收費)の場合
バスの正面または側面に「上車收費」という表示があれば前払いです。
乗車口(前扉)から乗って、乗車時に料金を支払います。
悠遊カードを使う場合は乗車口横のカードリーダーにタッチして乗車します。
降車時は後扉から降りるだけでOKです(降車時のタッチは不要)。
後払い(下車收費)の場合
バスの正面または側面に「下車收費」という表示があれば後払いです。
乗車口(前扉または後扉)から乗り、降りるときに料金を支払います。
悠遊カードを使う場合は乗車時・降車時の両方でカードリーダーにタッチします。
乗車時のタッチを忘れると正しく運賃が計算されないため注意が必要です。
前後払いの見分け方(まとめ)
- 上車收費=乗るときに払う(前払い)
- 下車收費=降りるときに払う(後払い)
- 不知道(わからない場合):乗車時に悠遊カードをタッチして、降車時も一応タッチする。二重引き落としは通常発生しないが不安な場合は乗務員に確認
台北市内の多くの路線は後払い(下車收費)が主流です。
迷ったら「下車收費(後払い)」と仮定して、乗車時・降車時の両方でカードにタッチするのが安全です。
Step 5. 車内でアナウンスと表示を確認する
台湾のバスは次の停留所名が車内の電光掲示板に表示されるとともに、繁体字中国語・英語・台湾語・客家語の順にアナウンスが流れます。
英語アナウンスがあるため、主要路線であればある程度聞き取ることができます。
Googleマップのナビをリアルタイムで確認しながら乗車すると、自分が今どの位置にいるかを把握しやすく安心です。
Step 6. 降りたい停留所の手前で降車ボタンを押す
目的のバス停が近づいたら、車内の降車ボタン(押しボタン)を押します。
日本のバスと同様に、ボタンを押すと「次、止まります」のランプが点灯します。
ボタンを押さないとバスが停まらずに通過してしまう場合があるため、目的地の1〜2つ手前の停留所でGoogleマップを確認しながら準備しておきましょう。
Step 7. 降車・支払いをする
バスが停車したら降車します。
前払いの場合:後扉からそのまま降りるだけでOK。支払いはすでに完了しています。
後払いの場合:降車口(前扉または後扉)のカードリーダーに悠遊カードをタッチして降ります。現金の場合は料金ボックスに投入します。
悠遊カードでバスに乗る方法
台湾のバスでは悠遊カード(EasyCard)を使うことを強くおすすめします。
現金払いは釣り銭が出ないケースも多く、ちょうどの金額を用意する必要があるため不便です。
悠遊カードを使えばタッチするだけで自動的に運賃が引き落とされるため、小銭の心配がありません。
悠遊カードでのバスの乗り方(前払いの場合)
- 乗車口の前扉から乗る
- 乗車口横のオレンジ色のカードリーダーに悠遊カードをタッチする
- 「ピッ」という音と画面に残高が表示されれば支払い完了
- 降車時は後扉からそのまま降りる(降車時のタッチ不要)
悠遊カードでのバスの乗り方(後払いの場合)
- 乗車時に乗車口のカードリーダーにタッチする(乗車記録をつけるためのタッチ)
- 「ピッ」という音がすれば乗車記録完了
- 降車時に降車口のカードリーダーにもタッチする(ここで運賃が引き落とされる)
- 「ピッ」という音と画面に引き落とし額・残高が表示されれば完了
後払いの場合、乗車時のタッチはあくまで乗車記録のためであり、この時点では残高は引き落とされません。
残高の引き落としは降車時のタッチ時に行われます。
現金でバスに乗る方法
悠遊カードがない場合や残高が不足している場合は現金での支払いも可能です。
ただし台湾のバスは基本的に釣り銭が出ません。
乗車前に料金を確認し、ちょうどの金額またはそれに近い小銭を用意する必要があります。
台北市内の路線バスの基本料金は15TWD(約75円)であることが多いですが、路線によって異なります。
現金払いの場合は乗車時または降車時に料金ボックスに直接投入します。
釣り銭が出ないため、できるだけ悠遊カードを使うことをおすすめします。
台湾バスの料金・運賃の目安
台湾のバス運賃は路線・距離によって異なりますが、以下を目安にしてください。
- 台北市内の路線バス:1乗車15TWD(約75円)が基本。一部距離制の路線あり
- 悠遊カード使用時:現金料金と同額または若干割引になる路線がある
- 乗り継ぎ割引:MRTとバスを1時間以内に乗り継ぐ場合、悠遊カード使用で乗り継ぎ割引が適用される路線がある
- 郊外・観光地行きのバス:距離に応じた運賃制のため、15TWDより高くなることがある
MRTと比べるとバスは非常に安く移動できるため、台北市内の観光では積極的に活用することをおすすめします。
台湾バスの路線の調べ方
Googleマップを使う
台湾のバス路線検索に最も使いやすいツールです。
- Googleマップを開いて出発地と目的地を入力する
- ルートオプションで「交通機関」を選択する
- バスを含む複数のルート候補が表示されるため、乗り換え回数・所要時間・バス番号を確認する
- 選択したルートの詳細画面でバス停名・乗車停留所・降車停留所を確認する
Googleマップはリアルタイムの位置情報と連動しているため、現在地から最寄りのバス停までの徒歩ルートも同時に表示されます。
Bus+(公運通)アプリを使う
台湾のバスのリアルタイム運行状況を確認できる無料アプリです。
現在バスがどこを走っているかが地図上でわかるため、「あとどのくらいでバスが来るか」を確認するのに非常に便利です。
App Store・Google Playからダウンロードできます。
台湾バスに乗るときの注意点
乗り過ごしに注意
停留所のアナウンスは繁体字・英語・台湾語・客家語で流れますが、聞き取りにくい場合もあります。
Googleマップのナビを起動しながら乗車し、地図上で現在地を確認しながら降りるタイミングを把握するのが最も確実な方法です。
乗り過ごした場合の対処法
乗り過ごしてしまった場合は焦らず、次の停留所で降車してください。
来た方向の反対側のバス停から同じ路線のバスに乗れば引き返すことができます。
または目的地が近ければタクシーを利用する方が時間のロスが少ない場合もあります。
混雑時は乗れないことがある
台北市内の主要路線は通勤・帰宅ラッシュ時(7〜9時・17〜19時)に満員になることがあります。
特に長時間並んでいるのに何台も満員バスが通り過ぎてしまうこともあるため、ラッシュ時の移動はMRTの方がストレスが少ない場合があります。
バスは時刻表通りに来ないことがある
台湾のバスは日本のように正確な時刻表があるわけではありません。
交通渋滞・乗降客数によって遅延することが多いため、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
観光地への時間指定のある予約や空港への移動はバスに頼らず、MRTやタクシー・UberなどのApp配車サービスを利用する方が安心です。
バスを降りるときは後扉から
台湾のバスでは基本的に乗車は前扉・降車は後扉が原則となっています。
路線によって異なる場合もありますが、前扉で降りようとすると運転手に後扉から降りるよう促されることがあります。
GPS信号が弱い地下区間に注意
地下道や高架下ではGoogleマップのGPS精度が落ちることがあります。
地上に出たらGPSが復帰するため、地下区間通過中は事前にルートを頭に入れておくか、停留所の電光掲示板を確認してください。
台湾バスに乗るときに覚えておきたい中国語
言語に不安がある方向けに、バス乗車時に使える基本的な中国語(繁体字)フレーズをまとめます。
- 「這班車有到○○嗎?」(ジェー バン チャー ヨウ ダオ ○○ マ?):「このバスは○○に行きますか?」
- 「在哪裡下車?」(ザイ ナーリー シャー チャー?):「どこで降りればいいですか?」
- 「請問,到了○○請告訴我」:「○○に着いたら教えてください」(運転手や隣の乗客にお願いする場合)
- 「下一站是○○嗎?」(シャー イー ジャン シー ○○ マ?):「次の停留所は○○ですか?」
これらのフレーズをGoogleマップの翻訳機能と組み合わせて使えば、言語の壁を大きく乗り越えることができます。
台湾バスと他の交通手段の使い分け
台湾旅行では複数の交通手段を上手に組み合わせることで、移動コストと快適さのバランスが取れます。
- MRT:台北市内の主要観光スポット間の移動に最適。時間通りで乗り換えも簡単。ただしカバーエリアが限定的
- バス:MRTが通っていないエリアへのアクセス・費用を抑えた移動に最適。コツを覚えれば非常に便利
- タクシー:深夜・荷物が多い時・時間が読めない観光地移動に有効。台北市内は初乗り約85TWD(約430円)とリーズナブル
- Uber:台湾でもUberが普及しており、アプリで簡単に配車できる。言語の壁なく使えるため初心者に特におすすめ
- YouBike:短距離移動・サイクリング観光に最適。悠遊カードで借りられる
よくある質問
Q. 台湾のバスは英語は通じますか?
主要路線の車内アナウンスは英語でも流れますが、運転手は英語が話せないケースがほとんどです。
乗り方・降り方については言葉でのやり取りはほぼ不要で、悠遊カードのタッチと降車ボタンの操作だけで問題なく乗り降りできます。
乗る前の路線確認にはGoogleマップを使えば言語の壁なく調べられます。
Q. 台湾のバスで現金を使う場合、何TWDを用意すればいいですか?
台北市内の路線バスは多くが15TWD均一です。
釣り銭が出ないため、15TWDコイン(10TWD+5TWD)を用意しておくか、悠遊カードを使用してください。
郊外路線や観光地行きの路線は距離制の運賃が適用される場合があるため、乗車前にGoogleマップで運賃を確認することをおすすめします。
Q. 台湾バスのIC一日乗車券はありますか?
MRTには一日乗り放題パスがありますが、バス専用の一日乗車券は一般的ではありません。
悠遊カードで都度払いするスタイルが台湾のバス利用の基本です。
なおMRTとバスを組み合わせてよく利用する場合は、MRTの1日パス(150TWD)とバスの悠遊カード払いを組み合わせるのが費用対効果が高い方法です。
Q. 九份へのバスの乗り方を教えてください。
九份へは台北の忠孝復興駅または瑞芳駅からバスでアクセスできます。
忠孝復興駅前から1062番バスに乗り「九份老街」バス停で下車する方法が最もポピュラーです。
このバスは後払い方式で悠遊カードが使用可能です。
Googleマップで「九份老街」と入力して交通機関ルートを検索すると、現在地から最適なルートが表示されます。
Q. バスの乗り方がどうしても不安です。代替手段はありますか?
バスに不安を感じる場合はUberの利用が最もおすすめです。
日本でのUberアプリをそのまま台湾でも使用でき、目的地をアプリで入力するだけで言語の壁なく移動できます。
料金はタクシーと大きく変わらず、乗車前に金額が表示されるため安心感があります。
バスよりも確実・快適に目的地に着けるため、初めての台湾旅行でバスに慣れていない間はUberとMRTを組み合わせて移動するのも賢い選択です。
まとめ
台湾のバスの乗り方のポイントを改めてまとめます。
- 乗る前に路線番号・前払い後払いの種類をGoogleマップで確認する
- 乗りたいバスが近づいたら手を挙げて乗車の意思を示す
- 前払い(上車收費):乗るときにタッチ、降りるときはそのまま降りる
- 後払い(下車收費):乗るときもタッチ、降りるときも必ずタッチする
- 悠遊カードを使えば小銭不要で快適に乗車できる
- 目的地の1〜2停留所前から降車ボタンを押す準備をする
- Googleマップのナビを起動しながら乗車すると安心
最初は少し複雑に感じるかもしれませんが、1〜2回乗ってしまえばすぐに慣れます。
バスを使いこなすことで台湾旅行の行動範囲が大きく広がり、MRTだけでは行けない地元感あふれるスポットにも気軽にアクセスできるようになります。
ぜひ積極的にバスを活用して、充実した台湾旅行を楽しんでください。