台湾鉄道(台鉄)の自動券売機での切符の買い方【2026年最新】日本語対応・列車種別・ICカード・QRコード切符まで完全解説

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台湾鉄道(台鉄)とは?まず基本情報を把握しよう

台湾には2種類の鉄道があります。一つは新幹線に相当する台湾高速鉄道(高鉄)、もう一つがこの記事で解説する台湾鉄道(台湾鐡路・通称「台鉄」)です。台鉄は台湾島をほぼ一周するように走る在来線で、日本でいえばJRに相当する位置づけです。台北・台中・台南・高雄などの主要都市を結ぶ西部幹線を中心に、東海岸の花蓮・台東を通る東部幹線、南端を結ぶ南廻線、複数の支線から構成されています。

台鉄の最大の魅力はカバーエリアの広さです。台湾高速鉄道(高鉄)は台湾西部の主要12駅しか停車しませんが、台鉄は台湾全土の241駅に停まります。花蓮・太魯閣・台東・恒春(墾丁への玄関口)など、高鉄が通らない東部・南部の観光地へのアクセスは台鉄なしには成立しません。また運賃も高鉄より安く、台北〜高雄間の特急でも高鉄の半額以下で移動できます。

ただし日本人旅行者にとって最初のハードルになりやすいのが「切符の買い方」です。自動券売機は台湾の主要駅に設置されており、日本語表示への切り替えが可能なため、操作手順を事前に把握しておけば難しくありません。この記事では2026年3月時点の最新情報をもとに、台鉄の自動券売機での切符の買い方を画面の流れに沿って丁寧に解説します。

台鉄の列車種別と選び方:どの列車に乗るべきか

自動券売機で切符を購入する前に、どの種類の列車に乗るかを決めておく必要があります。台鉄には複数の列車種別があり、速さと料金が異なります。旅行者に特に関係する主な種別を把握しておきましょう。

自強号(ジーチャンハオ):最速・最上位の特急

台鉄の中で最も速い特急列車が「自強号(ズーチャンハオ)」です。主要駅のみに停車し、台北〜高雄間を約3時間45分〜4時間で結びます。全席指定で、自由席はありません。中長距離の都市間移動に最も適しており、旅行者が最も利用する機会の多い列車です。

自強号の中でもさらに上位の車両として、近年「新自強号(プユマ号・EMU3000型)」と「騰雲座艙(プレミアム車両)」が注目を集めています。騰雲座艙は新自強号の一等車で、スナック・ドリンクサービスが運賃に含まれるビジネスクラス的な存在です。料金は通常の自強号より高くなりますが、特別な台鉄体験をしたい方に向いています。台中〜台北間の騰雲座艙の運賃は950元程度(2025年6月改定後)です。

莒光号(ジュグアンハオ)・復興号(フーシンハオ):中速の急行・準急

自強号より停車駅が多く料金が安い列車が「莒光号」と「復興号」です。莒光号は急行相当、復興号は準急相当のポジションで、主要観光地への移動に使えます。現在は座席指定なしで乗れる列車もありますが、列車によって指定席・自由席の区分が異なります。

区間車(クージェンチャー)・区間快車:普通・快速

各駅または主要駅に停まる普通・快速列車が「区間車(区間列車)」と「区間快車」です。短距離の移動や、途中の小さな観光地(十份・瑞芳など)に立ち寄る際に使います。全車自由席で予約なしで乗れるため、気軽に利用できます。ICカード(悠遊カードなど)で乗り降りができるのもこの列車の大きな特徴で、改札でタッチするだけで乗車できます。

台鉄の自動券売機での切符の買い方:日本語表示のステップガイド

台鉄の主要駅に設置されている自動券売機は、画面を日本語に切り替えて操作できます。以下の手順に従って進めば、初めての方でも問題なく切符を購入できます。

券売機の場所を確認する

台鉄の駅には2種類の券売機が設置されていることが多いです。指定席用の多機能自動券売機(タッチパネルの大型機)と、区間車・近距離専用の小型券売機です。自強号・莒光号など指定席の切符を購入する場合は必ず大型の多機能自動券売機を使ってください。近距離の区間車は小型の機械でも購入できますが、指定席には対応していません。

台北駅では注意が必要です。1階の吹き抜け広場の付近には台鉄の券売機が置かれていますが、地下1階には台湾高速鉄道(高鉄)専用の券売機があります。見た目が似ているため、台鉄の切符を買いたいのに高鉄の券売機を操作してしまうミスが旅行者に見られます。台鉄の券売機には「臺鐵(台鉄)」のロゴが表示されていますので、乗り込む前にロゴを確認してください。

ステップ1:言語を日本語に切り替える

券売機の画面が表示されたら、まず右上または下部に表示されている「日文(日本語)」をタッチします。タッチパネルのどこかに言語選択ボタンがあるため、見当たらない場合は画面の四隅を確認してください。日本語に切り替えると主要な案内文が日本語で表示されます。ただし駅名の一部は漢字のみの表示になるため、目的地の駅名を漢字で事前にメモしておくと安心です。

ステップ2:購入種別を選ぶ

日本語画面が表示されたら、以下のいずれかを選択します。「当日券(Today Ticket Purchase)」は今日乗車する切符を購入する場合に使います。「チケット購入(Ticket Purchase)」は今日以外の日付の切符を購入する場合に使います。「予約済み発券」はオンラインや電話で事前予約済みの切符を受け取る場合に使います。往復の切符を一度に購入したい場合は「往復(Return trip)」を選択できます。

ステップ3:到着駅(目的地)を選ぶ

乗車駅は現在地の駅が自動的に設定されているか、画面上に表示されています。目的地の到着駅を選ぶ方法は2つあります。まず画面に主要駅の一覧がボタン形式で表示されており、そこに目的地があればタッチするだけです。一覧にない場合は「他の駅(Other Stations)」から漢字で駅名を入力するか、検索して選択します。画面の駅ボタンはオレンジ色が主要駅・青が中規模駅・白が一般駅という色分けになっていることが多く、目的地を探す際の目安になります。

ステップ4:列車の種類と列車番号を選ぶ

到着駅を選択すると、選んだ区間に対応する列車の一覧が表示されます。「急行列車(自強号)」「準急列車(莒光号・復興号)」「普通列車(区間車)」の区分から選びます。自強号を選んだ場合、さらに乗車する列車の時刻・列車番号を選択する画面に移ります。出発時刻・到着時刻・所要時間・空席情報が表示されるので、希望の列車を選んでください。

区間車の場合は列車の特定をせずに「到着駅」と「乗車人数」だけで購入できるシンプルな流れになります。区間車は全車自由席のため、特定の列車を選ぶ必要がありません。

ステップ5:乗車人数と種別を入力する

購入する乗車券の人数と種別を選択します。「大人(成人)」「子ども(孩童・6歳〜11歳)」「シニア(敬老)」「身障者(愛心)」の4種別が選択可能です。子どもの定義は6歳〜11歳で、6歳未満は無料(身長115cm未満かつ座席を占有しない場合)、12歳以上は大人料金です。

ステップ6:座席を確認する

自強号など指定席の場合、座席は基本的に自動割り当てです。旅行者が能動的に席番号を選ぶことは通常できません。表示された座席番号を確認したら「OK」または「確定」をタッチして次に進みます。複数枚購入した場合、座席が連番にならないことがありますが、座席番号の規則として「通路を挟んだ片側2席が偶数(例:50・52)、反対側2席が奇数(例:49・51)」となっているため、偶数番号の隣は同じ偶数番号の2つ差のシートです。つまり「50番と52番」は隣同士の座席になります。

ステップ7:料金を確認して支払いをする

切符の内容(乗車区間・列車名・乗車日時・座席番号・料金)が表示されます。内容を確認したら「支払い」へ進みます。支払い方法は現金(台湾ドルのみ)・クレジットカード(VISA・MasterCard・JCB・UnionPay対応)・Apple Pay・Google Payから選べます。日本のクレジットカードはほとんどの場合そのまま使用できます。クレジットカードを使う場合は、カード決済端末の指示に従ってカードを差し込むか、タッチ決済を行ってください。支払いが完了すると切符が発行されます。取り忘れのないよう、切符と釣り銭(現金払いの場合)を確実に受け取ってください。

2026年注目の最新情報:QRコード切符への移行が進行中

台鉄は2024年12月から2026年にかけて、従来の磁気切符からQRコード切符への全面移行を進めています。2024年12月11日より板橋駅・南港駅・嘉義駅でQRコード切符の販売が開始され、2025年4月末までに12の高速鉄道(高鉄)駅でも利用可能となりました。さらに2026年には台鉄の自動券売機でもQRコード切符が販売される予定で、磁気切符は順次廃止される見込みです。

新しいQRコード切符は以下の点で改善されています。文字サイズが従来の1.5倍に拡大され、高齢者にも見やすい設計になっています。また磁気券に比べて電力消費を大幅に削減でき、環境負荷も軽減されています。QRコードを改札のリーダーにかざして通過するスタイルは、スマートフォンのチケット提示にも近い操作感です。2026年に台湾を旅行する方は、以前のような磁気切符ではなくQRコード印刷の切符が発行される可能性があることを頭に入れておきましょう。改札での使い方が磁気切符と若干異なる場合があるため、切符を受け取ったら改札入口のリーダーの場所を確認してから通過するようにしてください。

ICカード(悠遊カード・一卡通)を使うとお得に乗れる

台鉄では自動券売機で切符を購入する方法のほかに、悠遊カード(EasyCard)や一卡通(iPASS)などの交通系ICカードを使って乗車する方法もあります。ICカードを使うと一部の列車で運賃割引が適用されるため、台湾旅行中は積極的に活用しましょう。

ICカードが使える列車は区間車・復興号・莒光号で、これらの列車ではICカード利用で運賃が1割引(10%オフ)になります。自強号については乗車距離によってICカード割引が適用される場合があります。2024年8月20日以降、台鉄でのICカード割引制度は「一律1割引」から台北捷運と同様の「乗車回数に応じたキャッシュバック制度」に変更されましたが、旅行者が短期間で頻繁に乗る場合でも初回から一定の恩恵を受けられます。

ICカードで区間車に乗る手順は非常にシンプルです。改札の入口でICカードをタッチして入場し、目的地に到着したら出口改札でICカードをタッチして出場するだけです。切符の購入・受け取り・改札への切符の投入が一切不要になるため、特に短距離移動や乗り慣れていない旅行者にとって使いやすい方法です。ただし自強号の指定席はICカードのみでの乗車は自由席扱いとなるため、指定席を確保したい場合は別途指定席券の購入が必要です。

なお、ICカードで切符を「購入」することはできません。自動券売機でICカードのチャージ(残高補充)を行うことは可能で、改札でのタッチ乗車の際に残高から運賃が自動引き落とされます。ICカードが切符の代わりになるのは自由席利用のみという点を忘れないようにしてください。

オンライン予約から自動券売機での発券まで:事前予約の流れ

旅行日程が決まっている場合は、台鉄公式サイトまたはアプリを使った事前オンライン予約が便利です。特に連休・旧正月・ゴールデンウィーク・夏休みなど繁忙期は指定席が埋まるのが非常に速いため、希望の列車が乗れないというリスクを避けるために事前予約を強く推奨します。

オンライン予約の流れ

台鉄公式サイト(railway.gov.tw)は日本語表示に対応しており、外国人旅行者でもパスポート番号を使って予約できます。まず希望の出発駅・到着駅・乗車日・時間帯を入力して検索します。表示された列車の中から希望のものを選び「予約」をクリックします。パスポート番号・氏名・メールアドレス・電話番号などを入力して予約を確定します。支払い方法はクレジットカード払い(オンライン決済)か、駅窓口・コンビニでの後払いを選べます。

重要な注意点として、予約日から2日以内(予約日を含む)に窓口受け取りかオンライン決済を完了しなければなりません。乗車日が予約日の翌日以内の場合は、出発の24時間前までに手続きを完了させてください。当日予約の場合は発車20分前までの支払いが必要です。2026年3月3日乗車分からは、1人あたり1乗車日あたり最大9枚まで購入できるようになりました(従来よりも購入枚数制限が緩和)。

自動券売機での予約済み切符の受け取り手順

オンラインで予約後に自動券売機で発券する場合は、券売機のメニューから「予約済み発券(取票)」を選択します。パスポートをリーダーにかざすか、パスポート番号と予約番号を入力すると、予約情報が画面に表示されます。内容を確認して「発券」を選ぶと切符が印刷されます。窓口が混雑している場合でも券売機を使えば比較的スムーズに受け取れます。

コンビニでの切符受け取りという選択肢

台鉄のオンライン予約済みの切符は、コンビニのマルチメディア端末(セブンイレブン・ファミリーマート・ハイライフ・OKマートに対応)でも受け取ることができます。コンビニの端末(ibon・FamiPort・Life-ET等)のトップメニューから台鉄切符の案内を選び、予約番号とパスポート番号を入力すると白い支払い請求書が印刷されます。その請求書をレジに持って行き10分以内に支払いを済ませると、その場でコンビニ端末から切符が発行されます。ただしコンビニでの発券は1枚あたり8元(約40円)の手数料がかかります。駅が遠い場合やホテル近くで受け取りたい場合に活用できる便利な選択肢ですが、手数料が発生する点は認識しておきましょう。

台鉄アプリ「台鐵e訂通」:スマートフォンで予約から乗車まで完結

台鉄には「台鐵e訂通(台鐵いーてぃんとん)」という公式スマートフォンアプリが提供されています。App StoreとGoogle Playの両方から無料でダウンロードでき、主要な機能として列車時刻・運行状況のリアルタイム確認、指定席の予約と決済、予約履歴・切符の管理、台鉄弁当の予約などがあります。2025年以降はアプリ内でのモバイルチケット(行動票証)機能も充実しており、紙の切符を発行せずにスマートフォンの画面を改札でかざして乗車できる機能が使えます。ただしモバイルチケット機能は台鉄会員登録(中国語での手続きが必要)が前提となるため、旅行者にとっては若干ハードルがあります。アプリ自体は時刻検索ツールとして使うだけでも旅行中に非常に役立ちます。

旅行者向け乗り放題切符:TR-PASSと一日乗車券

台鉄には旅行者に特に便利な乗り放題切符が複数用意されています。

TR-PASS(台湾環島周遊票)

区間や回数の制限なく台鉄全線を利用できる乗り放題切符が「TR-PASS」です。有効期間は3日間(1,800元・約9,000円)と5日間(2,500元・約12,500円)の2種類があり、主要駅の窓口で購入できます。自強号(ビジネス席を除く)や全席指定の列車も、空席があれば予約して乗れます。花蓮・台東・恒春など台湾一周を計画している旅行者には非常にコスパが高い切符です。

外国人学生向けTR-PASS

短期旅行の外国人学生向けには、通常の4分の1程度のお得な価格のTR-PASSが発売されています。5日間(599元)・7日間(799元)・10日間(1,098元)の3種類で、購入にはパスポートと国際学生証(ISIC)の提示が必要です。台湾の長期ビザを持つ留学生は対象外ですが、観光ビザや短期滞在で旅行する学生には大変お得な選択肢です。

切符の変更・払い戻し:知っておくべきルール

台鉄の指定席切符は、乗車する列車の出発時刻の30分前まで1回だけ列車の変更が可能です。変更は自動券売機ではできず、駅の有人窓口で手続きします。手続き不要で他の列車の自由席に転換することもできますが、この場合指定席料金は無効となります。払い戻し(取消)については、発車前日以前であれば手数料が安く、当日または発車後は手数料が高くなります。払い戻し手続きも有人窓口での対応となります。自動券売機での変更・払い戻しは一切対応していないことを覚えておきましょう。

台鉄の運賃の目安:主要区間の参考価格

旅行前に予算感を把握できるよう、主要区間の台鉄自強号の普通席指定料金の目安を示しておきます(2025年6月改定後、1元≒5円で換算)。台北〜台中は650〜700元(約3,250〜3,500円)、台北〜台南は1,268元(約6,340円)、台北〜高雄は843〜1,169元(約4,215〜5,845円)、台北〜花蓮は440〜475元(約2,200〜2,375円)が目安です。高鉄(台湾新幹線)の台北〜高雄が1,490元(約7,450円)であることと比べると、台鉄はかなり安価に台湾を移動できることがわかります。所要時間は増えますが、車窓から見える台湾の風景も台鉄の醍醐味のひとつです。

まとめ:台鉄の自動券売機は日本語対応で旅行者も安心

台湾鉄道(台鉄)の自動券売機は日本語表示への切り替えが可能で、手順を把握していれば初めての旅行者でも問題なく操作できます。2026年にはQRコード切符への移行がさらに進み、スマートフォンを使ったモバイル乗車も普及しつつある台鉄は、利便性の面でも進化を続けています。

重要なポイントをまとめると、自強号などの指定席は混雑期に席が埋まるため公式サイトかアプリで事前予約が安心、区間車や莒光号はICカード(悠遊カード)でタッチ乗車が可能でお得(一部割引あり)、台北駅では台鉄と高鉄の券売機を間違えないよう「臺鐵」ロゴを確認する、2026年はQRコード切符への移行期であり磁気切符と混在する可能性があること、という4点です。

台鉄を使いこなせれば、高鉄が通らない花蓮・台東・台南の路地裏・恒春(墾丁)など台湾の奥深いエリアへのアクセスが格段に広がります。この記事を出発前に確認して、台湾の鉄道旅を思い切り楽しんでください。

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